会計と経営のノート|数字の見方
利益と手元資金を、分けて見る。
「利益があるのに、資金が増えた感じがしない」。そんなときは、数字が示すものと、そのタイミングを分けて確かめてみます。
デモ原稿
同じ月の数字でも、見ているものが違う。
利益は、ある期間の売上と費用の関係を表す数字です。一方、手元資金の動きは、実際の入金と支払いを追うものです。両者が同じように動くとは限りません。
たとえば、取引が成立した時期と、代金が入る時期が異なることがあります。売上の資料だけを見て資金の予定を考えると、この時間の違いが見えにくくなります。具体的な会計処理の判断とは切り分けて、まず資料の意味を確かめることが大切です。
架空の例で、タイミングを見てみる。
説明のために、商品を納めた翌月に代金が入る架空の取引を考えます。納品の月に見る売上と、翌月に見る入金は、同じ取引について異なる時点を表しています。この例は税務・会計処理の判断を示すものではありません。
| 資料で見るもの | 確かめること |
|---|---|
| 売上の動き | どの期間の取引を表しているか |
| 入金の予定 | いつ、どの取引の代金が入る予定か |
| 支払いの予定 | いつ、何のために支払う予定か |
| 手元資金 | 予定と実際の差がどこで生じたか |
まずは、予定と実際を並べる。
精緻な計画を作る前に、近い将来の入金と支払いを、分かる範囲で並べてみます。確定しているもの、予定のもの、まだ金額や時期が決まらないものを分けると、次に何を確認するべきかが見えてきます。
数字が揃わないことを、すぐに誤りと考える必要はありません。期間、対象、タイミングが同じかを確かめ、説明できない差を残して担当者に確認する。その手順を持つことから始められます。
まずは、相談から。
何から相談するかも、 一緒に整理します。
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